毎日、腹痛。(仮)

サラリーマンの憂鬱

6回目

先日の平日のこと。

 

朝、起きると東横線アプリから通知が入っていた。

電車のドアに乗客の傘が挟まったようで15分ほど遅延しているとのこと。

 

仕方ない、誰も悪くない。

一本前の電車に乗るために早く家を出ようと準備を急いだ。

 

社会人の皆さんはお分かりの通り、朝の15分間はとてつもなく貴重だ。

 

朝ごはんだって食べれる。

トイレものんびりできる。

15分間二度寝だってできる。

 

さぁ、家を出ようと再び携帯電話に目を向けると新たな通知が来ていた。

 

「約52分間遅延しています。」

 

もはや笑った。

 

がっつり二度寝できる。

上大岡タンタンの行列に並んで敢えてタンタン麺頼まずに「チャーギョー(炒飯&餃子)」食えるぞ。

 

もはやどうすることも出来ないので時間休を取得し、1時間後に家を出た。

傘が挟まっただけだし、解消したのだろう。

新たな遅延の通知も特に来ていない。

 

降りしきる雨の中、家を出る。

サラリーマンは辛い、家で寝てたい、上司ぶっ飛ばしたい。

だけど今日も1日頑張ろう。

嫌な事をしながらお金を稼いで今日も生き抜くのだ。

そんな想いを込めた第一歩。

 

革靴の底にがっつり穴が空いていて浸水。

もう、左足の裏だけ海の中歩いてるみたいな感じ。

超気持ち悪いやつ。

 

ヌチャヌチャと音を立てる我が左足に最大級の軽蔑の視線を送りながら駅に着く。

 

電車は来ない。

 

携帯のアプリを開き遅延状況を確認する。

 

「約48分間遅延しています。」

 

よく頑張った、4分間も巻き返したぞ!

さすが東横線

通勤ラッシュ過ぎて1時間かけて4分間も遅延を取り戻すなんてすげぇよ!

都市開発だけやってた方が色々上手くいくと思うぞ!

 

駅のホームから本日二度目の時間休を取得する。

 

泥酔した大学生の千鳥足のような速度の電車に揺られ、昼前に職場の最寄駅に着く。

駅近のコンビニで弁当を買ってレジに向かう。

 

レジが通らない。

私が選んだ商品が全て廃棄対象とのこと。

 

なぜだ。

昼前のコンビニに陳列されている弁当がなぜ全て廃棄対象なんだ。

商品入れ替えがある深夜〜早朝なら分かるけど。

関係ないけどなんで店員が「どうすんの?売れないけど」ってキレてんだよ。

俺の左足のヌチャヌチャした靴下ぶっかけてやろうか、おい。

左足だけ裸足のサラリーマン、マジで怖えぞ。

 

この日記を書いた後に各SNSを見たら、周りの友人の幸せ溢れるピースフルな投稿に心がえぐられたので、FacebooktwitterInstagramのアプリを削除した。

 

さらば、ソーシャルネットワーキングサービス。

辛いことばかりだけど、悲しいことばっかり起きるけど、いつか笑えるその日まで。

 

革靴にガムテープを。