9回目
前回、痔の話を書いた。
気分が舞い上がっていた。
12年ぶりに勇気を出して行った病院だったが、絶対手術だと思っていたにも関わらず薬による治療となったこと。
そして、薬が凄く効いたこと。
物凄いドヤ顔で前回のブログを己のために書き上げた。
俺は勝ったと噛み締めながら。
何に勝ったのかさっぱり分からないし、何だったら痔主になった時点で完全に負け戦なのだけど。
俺は勝ったのだと。
祝杯ならぬ、祝飯を上げながら。(夕飯のご飯お代わり)
その翌日。
「先生、、、お尻から血が止まりません、、、。」
おい!全然薬効かねえじゃねえか!!
現代の医学の進歩に震えながら、夕飯のご飯お代わりした俺の純粋な気持ち返せや!
もうどうにも止まらないので、ウララウララと会社を抜け出し病院へ行くことに。
会議中に病院に行きたい旨を申し出たところ、親会社の女性社員に「どこか悪いんですか?」と問われたので、そこはレディーファーストに長けてる私、「痔です」と正直に話して反応を楽しむか迷ったのですが、
「消化器系をちょっとこじらせちゃいまして、、、笑」
と、今振り返ってもなぜ消化器系を選択したのか分からない微妙すぎる嘘で泣きたくなる。
しかも、最後の苦笑いなんだコラ!
「消化器って、胃ですか?」との問いを完全に無視して退社。
肛門じゃい。
そして、2回目にして行き慣れたと感じる病院のドアを華麗に開け、受付の方に爽やかな笑顔で挨拶し、「今日はどうなさいましたか?」の問いかけに食い気味に「痔です」と返答。
保健証と診察券をスムーズに手渡し、本棚に置いてあった武蔵小杉ウォーカーを熟読しながら診察を待つ。
緊張で文字が読めない。
お前、全然慣れてないぞ、病院。
そして、診察。
医者「うん、気長に頑張ろう。」
私「あの、気長にって、どれくらいですか?」
医者「相当酷いから、まぁ気長に付き合っていこうよ。」
私「先生、あの、気長にって」
医者「お薬1ヶ月分出しときますね。」
私の痔は、いつ治るのか。
それは、医者でさえ教えてくれない機密事項。
バイブルゲット。熟読せよ。