毎日、腹痛。(仮)

サラリーマンの憂鬱

13回目

明日は朝の6時起き。

現在、真夜中の2時43分。

眠れぬ夜に。

 

 

先日、31歳になりました。

 

私の中で20代はまだ子供という感覚だったので、30歳は子供と大人の狭間でモヤモヤしていたのですが、31歳になり自分の中で「THE大人」の仲間入りということにしました。

 

何をもって大人なのか。

その境界線は人それぞれです。

 

誕生日を迎えて何かが変わった訳でもない。

でも、何となく大人の仲間入りという寂しさを感じて。

もう二度とやって来ない子供の日々を郷愁しながら。

 

Yシャツのボタンを閉めて、出社の準備をする。

さぁ、大人として、今日も1日働こう。

頑張るぞ。と一言呟いた瞬間でした。

 

 

 

うんこ漏らした。

 

 

 

31歳から15日目。

テレビからは政治家の失言や、ミサイル問題が流れているなか、私はリビングに立ち尽くし、絶望に暮れていた。

 

 

 

ここ最近体調がぶち壊れまして。

あ、これ死んだなと思ったのですが、何とか生きてます。

3つの病院に毎週通っているため、おくすり手帳が辞書みたいになってます。

 

 

そして。

 

 

「腹痛サラリーマン、初めてのMRI検査!」

 

 

まず、MRIってなんやねん。

何の略やねん。

調べる気にもならん。

 

まずは問診を受けるため、個室に通された。

個室の中はヒュンヒュンという謎のBGMがリフレインしていた。

 

医者「(ヒュンヒュン)MRI検査は初めてですか?」

私「はい。初めてです。」

医者「(ヒュンヒュン)では、検査の前に色々お聞かせください。」

私「はい。分かりました。」

医者「(ヒュンヒュン)タバコは吸いますか?」

私「はい。吸います。」

医者「(ヒュンヒュン)お酒は飲まれますか?」

私「週に一度程度です。」

医者「(ヒュンヒュン)タトゥーは入っていますか?」

私「いいえ。ありません。」

医者「(ヒュンヒュン)本当にありませんか?」

 

 

気が狂いそうじゃ!

なんなんだ!この(ヒュンヒュン)という音は!

そして、医者よ!刺青はねぇ!1回目で信じろ!

 

 

医者「(ヒュンヒュン)ではこの後、検査室にご案内します。現在聞こえている音はMRIの撮影音です。検査中大きな音が鳴り響きます。ヘッドフォンが使えますので、ご安心ください。」

 

(ヒュンヒュン)という音はBGMではなかったのか。

医者よ、すまん。

てっきり異常な雑音が無いと集中出来ないサイコ野郎かと思ってしまった。

 

 

 

検査室の前で「タトゥーはありませんよね?」と3度目の問いかけに答え、いざMRIへライドオン!

 

ヘッドフォンからはオルゴールの優しい音が流れている。

ヒュンヒュン音も聞こえず、優しい音色に耳を傾けていた。

そして、私はMRIの中に吸い込まれた。

 

 

ヘッドフォンから検査技師の「では撮影を始めます」という声が聞こえ、再びオルゴール音が流れた時だった。

 

 

ドガガガガガガ!!!

キューン!ドガガガガガガ!!!

 

 

絶望的な騒音。

ヒュンヒュン音皆無。

完全に真上で道路工事してるだろ。

 

 

ドガガガガガガ!!!

キューン!ドガガガガガガ!!!

 

 

気が狂いそうになる。

 

 

時々、撮影ポイントをずらすためか、台が移動するのだが、その瞬間だけ騒音は消え、オルゴール音が聞こえてくる。

 

 

「タララララー、ラララー、タラララ、ラー、ララー♩」

 

 

突然の「もののけ姫 オルゴールver」である。

 

笑わずにいられるか。おい。

 

再びの騒音の中、私の頭の中では先ほど聞こえて来たもののけ姫が繰り返し流れ、「俺をMRIから解き放て!」と心の中で叫んでいた。

 

MRI検査は、絶望的な騒音と、閉所に閉じ込められて8千円かかるドMな方にオススメな検査であると分かりました。

そして、唐突なもののけ姫の破壊力を侮るな。

 

 

 

 

あぁ、バンドやりたい。

エモバンド。